日記 2023年9月18日〜9月24日

 

18日

コカコーラの自販機で飲み物をこつこつ買ってアプリに貯まった15ポイントで、値段に関わらず好きなものを1本無料でもらえる。いつも職場の自販機で130円のコーヒーを買って、いつもちょっと残るのに、せっかくやったら少しでも高いもののほうが良いと思って、ひとまわり大きいサイズの140円のコーヒーを選んでしまう。

 


19日

仕事終わりに、ひとつ下の女の子と飲みにいく約束をしてる。前の冬に友達の友達としてライブハウスで出会って、それからちょくちょく2人で会ってる。ここ2、3年で新しい出会いや、そういう繋がりで友達ができることをおもしろいと思うようになってから、格段に自分の世界が広がった。

その子は今日お休みやったらしい。わたしの仕事中の夕方の時間に、「先にはじめてます」って海で缶ビール飲んでる写真が送られてくる。もともと自分が最低限の連絡ぐらいにしかLINEを使わんから、こういう、なんていうかちょっと踏み込んで送られてくるメッセージに、不思議と信頼されてるみたいなうれしさを感じる。

 


20日

職場の先輩との文面でのやりとりには、!マークとか絵文字とかは使わんようにしてる。一番お世話になってる女の先輩とどんどん仲良くなってきて会ったときはかなりラフにしゃべるのに、文章は「よろしくお願いいたします。」って感じで送るの、仕方ないけど体感ちょっとそっけないねんなあと思いながら送ったチャットに、「お疲れ様です🫡」って絵文字がついて返ってきて、ちょっと気持ちがほどけた感じにうれしくなる。それ以降、!マークは解禁した。

 


21日

夕方から夜までずっと窓のない場所と地下にいて、そのまま地下街から地下鉄に乗って帰るあいだ、iPhoneの「天気」が豪雨になってた。駅から家まで自転車いややなあ、傘持ってきてないし駅のコンビニあたりで買おうかとか悩んで歩きながら、周りを歩いてる人たちの傘をなんとなく見てると、きれいに畳まれてて全然濡れてない。

それから出番がなかったかとっくに終わったであろう傘を持ってる人を見かけるたびにどんどん確信が強まって、いよいよ家の最寄り駅の地上への階段で見上げた空がきれいに晴れてたときの気持ちよさ。

実際プラマイゼロやねんけど、なんか得したような、うっすらさわやかな気分になる。駅前に停めてた自転車のサドルについた雨粒もほぼ乾いてる。軽く手で払って、行く予定もなかったちょっと離れた本屋まで自転車を飛ばした。

 


22日

コピーバンドやけど、来週ひさしぶりにライブハウスで歌うのが決まってる。音作りとかいろんな感覚を忘れてそうやから、出勤前の午前中に1時間スタジオを予約して、半年ぶりぐらいにマーシャルにギターを繋ぐ。

「いつものセッティング」をやってみる。マーシャルは2000が良くて、ツマミは決まった目安の目盛りからそのときの体感で良いところに寄せていくってやり方。で、まあ予想はしてたけど、やっぱりどうもピンと来ない。わたしの音ってどんなんやったっけ、となりつつ、でもやってるうちにまあなんとなくいい感じになったから曲を弾いてみると、こんなに気持ちいいことないよなあと改めて思う。

スタジオのでかい鏡に映った自分は去年からファッションも髪の長さも変わったけど、やっぱりこのギターがよく似合うし、抱えてるだけでなんか安心感がある。文字通り、汗も涙も染み込んでるからかも。

ローンの支払いが終わるたびにどんどん新しいギターは欲しくなるし、これからも買うつもりやけど、この一本が自分の一番のパートナーって感覚はずっと変わらん気がする。そういうものをひとつ持ってる喜びを思い出した。

 


23日

親友と万博記念公園の芝生の広場でやってた陶器市に行く。フードの出店もあったから、スパイスカレーや魯肉飯をつまみに午前中からビールを飲みはじめて、各々気に入ったうつわも買い、おやつにスコーン3種類のセットひとつを半分ずつわけて食べたりした。

夕方にはふたりともまあまあ酔っ払って調子良くなってて、「わたしさっきから分けるんうますぎん?」って言いながら割った最後のひとつのスコーンが今までで一番完璧な半分になって、なあーーーやばすぎる!!!!ってなんかふたりでゲタゲタ笑いながら写真まで撮った。

 


24日

職場の共用の深めの引き出しにペンやテープやホッチキスやノート類がしまってある。出勤したら、一昨日まではなかったシールタイプの小さいフックが内側に取り付けられてて、マスキングテープがそこに引っ掛けてあった。引き出しの絶妙な深さのせいでちょっと使いたいときにいつも行方不明になりがちやったから、先輩が設置したんやと思う。こういうちょっとした工夫ができる人が好きやし、自分にはない類の気配りに憧れる。マスキングテープを使うたびになんかちょっとよかった。