春分の日を境に一気にお昼が春らしい気温になって、ピクニックがしたい!と散々喚き散らかしてるここ数日
ピクニックなんていう呑気なことを思いつくのも、なにを隠そうわたしたちのはじめてのミニアルバム『瞬き』リリース記念、「最高速度で走って行くツアー」がつい先週3月18日に無事ファイナルを迎え、ほっとすると同時になんだか少し気が抜けているというのが正直なところ
みんながみんな目まぐるしく毎日を過ごしてる中、なんでも時間が過ぎるとどんどん気持ちも出来事も忘れていってしまうというのもあって、ツアーファイナルを終えてブログ書くなら早い方がいいとは思いつつ、なんとなく燃え尽きちゃって筆が乗らん………という感じでやっと今日書く気になった
12月9日にツアーが始まって、ツアー自体の期間は3ヶ月と少しなんやけど、
たしか去年の8月頭ごろから楽曲制作が始まって、8月末〜10月のレコーディング、11月のリリースを経ての今回のツアーやったから、このアルバム自体はもう半年以上もわたしたちの中心にあったなあと
時間が経つのってめっちゃはやい!と改めて
書いて残しておきたいことは沢山あるんやけど、まずは今回のツアーファイナルのことを少し
散々世の中で言われている通り、ようわからんウイルスが世界中で流行ってるみたいで、当然わたしたちもその影響を受けないはずもなく…
昨今いろんなアーティストやライブハウスがイベントを中止する中で、ツアーファイナルを開催していいのかどうか、ほんまに悩んだ
わたしは偶然にも周りで実際に感染した人がいるということもなかったので、なんとなく実感もないままニュースやSNSで世の中の状況を見て、正直どこか他人事のように感じてる部分はあった
ただ、その中で自分たちが主催のイベントをするという時になって初めて、やっと自分もいま世界で起こっていることの渦中にいるんやなと実感が湧いてきたというか。ほんまに考えさせられたな
まあなに言うても長くなるので、ツイッターとかでも書いたけど、結論から言うと
わたしたちの答えは「ライブハウスで鳴ってる音を止めない」というものやった
自分たちの大切な場所を守るのは自分たちやと思ってて、「守る」にもいろいろ種類があると思うんやけど
この状況の中でできることってなんやろうって考えたときに、いまできる対策を完璧にやったうえで、この場所もわたしらも止まらせないことかなあと
もちろんいろいろとリスクあるのはわかってたけど、かといって全員が音を鳴らすのを辞めてしまったらこの場所はどうなる?という気持ちやったかな
もう葛藤に次ぐ葛藤〜〜!!
別にここに正解はないので、わたしたちの今回の決断でがっかりした人や、やっぱり行くのやめようと思った人もわたしはそれでいいと思ってます みんな正しいよ 責めないので責めないでください!けど一応謝っとこ〜ごめぴ!じゃあこの話終わりな
まあそんなこんなで開催したツアーファイナル、
わたしの気持ちを一言で言うなら「この瞬間に辿りつけてよかったなあ」かな
ツアーで出会って、この日を一緒に作りたい!と思ったバンドたちと、ツアーやいろんなものをきっかけにわたしたちに出会って、集大成の1日を一緒に迎えてくれたみんな、もっと前から知ってくれてる友達や仲間やお客さん、そしてだいすきなセカンドライン
最高の最高乗せ〜最高を添えて〜でしかないわけで
ステージからみんなの顔が見えたとき、心の底から、目の前にいてくれてありがとう という言葉しか出んかったし、
意味もなにもわからんままの時もありながらも積み重ねてきた日々が、すごく幸せな形になって目に見えたような感じがした
愛されたいと願って泣きじゃくりながら越えた夜のかけらで切った指先に残った傷痕を握りしめて今日も息をしてる
こんな歌詞から始まる、わたしたちをたくさんの場所に連れて行ってくれた『夜を抜けて』という曲
まあ今でもこんな感じで生きてはいるんやけど、でも、愛されたいなあと思ってたあのときのわたしに、ずっと欲しかったものはもうとっくに手に入ってるよって教えてあげたくなったかな
何にも変え難い、とびきり幸せなことに気付かせてくれた夜でした 本当にありがとうございました
さて、ツアー中のことを書こうかなと思ったんやけど、本当に長くなってしまうので、
ツアーファイナルで歌った新しい曲の歌詞を最後に載せて、その代わりにさせてもらおうかな
(ファイナルの日のライブ中に、今朝できたばっかりやから…とか言い訳したんやけど、実は未だにタイトルが決まってないのです!この大切な歌の顔になるものやから、特別慎重になっちゃって)
ドキドキしっぱなしの3ヶ月と少し
初めてのツアー、初めての場所、初めての人、初めてのバンド、初めての音楽
わたしの人生でこれほどまでに新しい出会いがあった日々はなかったです
いまのわたしの正直な気持ち
わたしたちが音を鳴らすことをやめてしまって、それでわたしになんとなく優しくて温かい日々が来るくらいなら、
どれだけ明日のこともわからずに不安で眠れない夜が続いたとしても、この3人で音を鳴らしていたいです
わたしは、ライブハウスで歌うわたしの目を見つめて涙を浮かべていたあの日のあの子の瞳が忘れられん!辞めたくない理由とか、実はそれくらいでいいのかもしれんな
わたしの、わたしたちの、大切な日々の歌を書いた
これから時間が経って、わたしたちが変わっていっても、うっかり失くさないように曲にしました
読んでみて、またライブハウスに聴きに来て
もう何度も繰り返した
擦り切れるほどにリピートした
あの歌、あの場所、あの夜の温度
あのときの君のゆれる瞳
少し背伸びして吐いた言葉
本当になればいいなって
根拠もないまま信じられたのは
僕らが子どもだったからなんかじゃない
「またね」の口約束は果たされるかわからないけど余韻も醒めないままそれぞれの新しい朝へ
このままどこまで行けるのかなそんな問いとあの一瞬の反芻が
また微睡み(まどろみ)を覚ました
それがこのどうしようもない日々の証明なら
どうか続け、眠れない夜よ
結局のところあの問いに正解なんてなかったんだな
終わりも始まりも明日のことも
決めるのはやっぱり自分だったよな
くだらない話で笑って憂鬱さえも飲み干した酔いも冷めないまま今日も曖昧に約束しよう
もう寂しくないように
このままなにも失くさないままいられるならもう今以外なにもかも手に入らなくてもよかった
それがこの愛すべき日々の証明なら
今日も続け、眠れない夜よ
青い瞬きの中で見失うなよ、本当を
2020年3月18日@福島2ndLINE
FiSHBORN 1st mini album『瞬き』リリース記念
「最高速度で走って行くツアー」
完結!
このツアーに関わってくれたすべての人へ、
本当にありがとうございました
これからもよろしく
夜を抜け出せたかもな